Blog社員インタビュー質問例｜採用動画で“心に響く”構成と質問づくりの基本

2025.07.08

「どんな質問をすれば社員の本音が聞けるのか分からない」

「求職者に刺さる採用動画ってどう作ればいい？」

──福島県内にある中小企業の人事担当者様から、そんなお悩みを多く耳にします。

せっかく手間をかけて撮影しても、ただの“きれいな紹介動画”になってしまい、印象に残らない。求職者の心に響く採用動画をつくるには、どうすればよいのでしょうか。

実は、そのカギを握るのが「社員インタビュー」です。

求職者が本当に知りたいのは、仕事内容の説明ではなく「この会社で自分が働く姿を想像できるかどうか」。

特に、今の20〜30代、いわゆるZ世代の多くは「共感」や「リアルさ」を重視し、職場の雰囲気や人間関係など、表に出にくい“空気感”から企業を選ぶ傾向にあります。

動画であれば抽象的な空気感を伝えることができます。

【引用元】合同会社アルチ　調査概要：「採用動画に関するトレンド調査」／調査方法：インターネット調査（ARUCHI調べ）／調査期間：（スクリーニング調査）2025年5月7日〜9日（本調査）2025年5月9日〜10日／https://www.aruchi2025.com/

本記事では、福島県で採用動画を専門に手がける【サイドウ（運営会社：株式会社ワイアードブレインズ／動画事業部キーフレームス）】のノウハウをもとに、効果的な質問の組み立て方から、本音を引き出すコツ、視聴者に刺さる構成までを解説します。

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1.【目的別】社員インタビューの質問例：本音を引き出すための厳選リスト
2.プロが実践！「本音」を引き出すインタビューのコツとテクニック
- 2-1.事前準備の徹底
- 2-2.当日のインタビュー運営
3.視聴者に響く！社員インタビューを最大限に活かす動画構成のポイント
4.よくある質問とプロからのアドバイス
5.まとめ：貴社だけの「本音」採用動画を制作しませんか？

1.【目的別】社員インタビューの質問例：本音を引き出すための厳選リスト

1-1.横の人間関係を伝える質問例

チームワークや職場の雰囲気を伝えたい場合、重要なのは「具体的なエピソード」を引き出すことです。

なぜなら、「アットホームな職場です」「みんな仲良し」といった抽象的な表現では、求職者は具体的なイメージを持てないからです。転職を考えている方は、前職での人間関係に悩みを抱えるケースが多く、「本当に人間関係は良好なのか」を判断したいと考えています。

効果的な質問例：

「最近、同僚に助けられたエピソードを教えてください」

「チーム内で最も印象深かった出来事は何ですか？」

「休憩時間や仕事終わりの雰囲気を教えてください」

「困った時に、周りの人はどのようにサポートしてくれますか？」

「新人の頃、先輩たちはどんな風に接してくれましたか？」

これらの質問は、回答者が自然と「具体的な場面」を思い浮かべ、その時の感情や状況を詳しく語ってくれます。

例えば「締切が迫っているプロジェクトで、みんなが手伝ってくれた」といった具体的なエピソードが出れば、職場の雰囲気を鮮明にイメージできます。

1-2.縦の人間関係を伝える質問例

上司部下関係や教育体制を伝える際は、「成長の実感」と「支援の具体性」を軸にした質問が効果的です。

求職者が気にするのは「上司は厳しすぎないか」「ちゃんと教育してもらえるのか」という点です。

効果的な質問例：

「入社当初、どのような研修や教育サポートがありましたか？」

「上司とのコミュニケーションで印象的だったことはありますか？」

「失敗した時、上司はどのように対応してくれましたか？」

「部下を指導する際に、最も大切にしていることは何ですか？」

「この会社の管理職の特徴を一言で表すとしたら？」

これらの質問は、単に「上司は優しいです」ではなく、「具体的にどのような場面で、どのような支援を受けたか」を語ってもらうことです。

福島県内の企業でも、この質問を通じて「地方企業ならではの面倒見の良さ」や「一人ひとりに寄り添った指導」といった特徴が浮き彫りになるケースが多くあります。

1-3.仕事のやりがい・成長性を伝える質問例

やりがいと成長を伝える際は、「変化」と「達成感」をキーワードにした質問構成が重要です。

転職市場では、20代から30代の人材が「成長できる環境」を重視しています。単に「やりがいがあります」と言うだけでは説得力がありません。

効果的な質問例：

「仕事で最も達成感を感じた瞬間を教えてください」

「入社して1年目と現在では、どのような変化がありましたか？」

「今後チャレンジしたいことはありますか？」

「この仕事を通じて、どんなスキルが身につきましたか？」

「お客様から感謝の言葉をもらった時のことを教えてください」

これらの質問は、回答者が自身の成長を振り返りながら、具体的な変化や成果を語ってくれます。

例えば「最初は電話を取るのも緊張していたけれど、今では新人の研修を任されるようになった」といった成長ストーリーが語られれば、視聴者は自分自身の将来像を重ね合わせることができます。

1-4.会社の魅力・将来性を伝える質問例

企業の独自性と将来性を伝えるには、「他社との違い」と「未来への期待」を引き出す質問が効果的です。

特に地方企業の場合、「なぜ大手企業ではなく、この会社を選んだのか」「この会社の将来性はどうなのか」という点を知りたがります。

効果的な質問例：

「他社と比べて、この会社の一番の強みは何だと思いますか？」

「この会社で働くことの醍醐味を教えてください」

「会社の将来について、どのように感じていますか？」

「転職を考えている友人がいたら、この会社を薦めますか？その理由は？」

「この会社にしかない文化や制度はありますか？」

これらの質問により、社員自身が感じている会社の魅力や独自性を、自身の言葉で語ってもらうことができます。特に「友人に薦めるか」という質問は、社員の本音を引き出すのに効果的で、説得力のある回答が期待できます。

1-5.避けるべきNG質問例と改善策

絶対に避けるべきNG質問と、その改善策を理解することで、インタビューの質は格段に向上します。

NG質問例とその問題点：

NG質問例	改善策
この会社はどうですか？（抽象的すぎる）	この会社で働いて、最も印象的だった出来事は何ですか？
やりがいはありますか？（Yes/Noで答えられる）	どんな時に、この仕事にやりがいを感じますか？
大変なことはありますか？（視聴者視点ではネガティブすぎる）	困難な状況をどのように乗り越えましたか？
給料は満足していますか？（答えにくい）	この会社の福利厚生で、特にいいと思うものはありますか？

これらの改善により、社員が答えやすく、かつ具体的で魅力的な回答を引き出すことができるようになります。

2.プロが実践！「本音」を引き出すインタビューのコツとテクニック

2-1.事前準備の徹底

成功するインタビューの8割は、事前準備で決まります。

これは、福島県内で採用動画制作を手がけてきた私たちの経験から断言できることです。

多くの企業が「とりあえず質問を用意して、カメラを回せば良い」と考えがちですが、それでは表面的な回答しか得られません。

次の画像に事前準備のポイントをまとめました。

回答者は、カメラの前で話すことには慣れていません。準備を万全にしておくことで、安心感を与えることができます。

2-2.当日のインタビュー運営

雑談で緊張をほぐす（5分程度のアイスブレイク）
共感を示しながら聞く（うなずき・相槌）
深掘りの工夫：「たとえば？」「どんな気持ちでしたか？」

沈黙を恐れないのもコツです。本音が出るのは、少し考えた後の言葉です。

インタビュー運営の実践的テクニック： アイスブレイクでは、業務に関係のない話題（趣味、最近のニュース、天気など）から始めることで、自然な会話のリズムを作ります。

また、インタビュー中に沈黙が生まれた際は、急いで次の質問に移らず、3〜5秒程度待ってみてください。この間に社員が考えを整理し、より深い内容を話してくれることが多くあります。

感情を引き出す質問テクニック： 「どんな気持ちでしたか？」という質問は、事実だけでなく感情も引き出せる優秀な質問です。

「プロジェクトが成功した」という事実に加えて、「その時はどんな気持ちでしたか？」と聞くことで、「チーム全員で頑張った分、達成感が何倍にもなって、思わず涙が出そうになりました」といった、感情に訴える回答を得られます。

3.視聴者に響く！社員インタビューを最大限に活かす動画構成のポイント

3-1.視聴時間データから考える構成

採用動画の成功には、20〜30代求職者の視聴行動を踏まえた構成が不可欠です。

彼らはスマホ視聴が多く、集中力の継続が短いため、最初の15秒が視聴継続の鍵となります。3分超の動画は完視聴率が急落し、集中力の持続時間はミレニアル世代で12秒、Z世代で8秒との調査もあります。単に尺を短くするだけでなく、8秒以内に視聴者の関心を引く要素を入れる工夫が重要です。

【引用元】次世代を担う「ミレニアル世代」「ジェネレーション Z」－米国における世代（Generations）について－JETRONEWYORKより

3-2.冒頭15秒が勝負どころ

Z世代の視聴者は、最初の15秒で「見る／見ない」を判断しています。

冒頭に「印象的な一言」や「感情の動き」を入れる
長尺より”編集テンポ”を重視する（3分以内）
視覚の変化（社員の表情、カットチェンジ）も忘れずに

冒頭15秒の作り方詳細： 効果的な冒頭は、インタビュー全体の中で最も感情的なシーンや印象的なセリフを持ってくることです。例えば、「この会社に入って、人生が変わりました」「最初は不安だったけど、今では毎日が楽しくて」など、視聴者の興味を引く一言から始めます。その後に「なぜそう思うのか」を展開していく構成にすることで、最後まで見てもらえる可能性が高まります。

3-3.ストーリー性を意識した構成

単発の質問と回答を並べるのではなく、一人の社員の「成長ストーリー」として構成することで、視聴者の感情移入を促進できます。

効果的な構成例：

入社前の不安や期待
入社直後の驚きや戸惑い
困難や挫折の経験
周囲のサポートや気づき
現在の状況と今後の展望

この流れで構成することで、求職者は自分の将来像を重ね合わせやすくなります。

4.よくある質問とプロからのアドバイス

Q.社員が本音を話してくれません…

A.事前共有と、深掘りスキルが鍵です。

具体例を混ぜながら「どんな時に？」と聞くと、社員も話しやすくなります。例：「やりがいを感じた時って、どんな場面でしたか？」

本音を話してもらうには、まず採用担当者自身が心を開くことが重要です。「実は私も転職経験があって」「私も最初は不安でした」など、自分の体験を少し共有することで、社員も本音を話しやすくなります。また、「正直な話、大変なこともあると思うんですが」と前置きすることで、ネガティブな面も含めたリアルな話を引き出せます。

Q.どの社員にインタビューすればいい？

A：話しやすく、ターゲットに近い人を。

年齢や性別、部署のバランスを取る
話すのが苦手でも、「仕事に前向きな人」がベスト
採用ターゲットと似た属性の社員が響きやすい

社員選定の詳細ポイント：「話しやすい人」と「話が上手な人」は必ずしも同じではありません。流暢に話せなくても、仕事への熱意や会社への愛着が感じられる社員の方が、視聴者の心に響く場合があります。また、中途採用を狙うなら転職経験のある社員、新卒採用なら入社2〜3年目の若手社員を起用すると、ターゲットが共感しやすい内容になります。

Q.入社後に「動画と違う」と言われない？

A：リアルを伝える方が、ミスマッチ防止につながります。

いい面だけでなく、改善中の点にも言及
「成長できる会社」としての表現に切り替える

ミスマッチを防ぐ表現方法： 完璧な会社は存在しないため、「課題もあるけれど、みんなで改善に取り組んでいる」という姿勢を伝えることで、かえって信頼性が増します。例えば、「残業が多い時期もありますが、チーム全体で効率化に取り組んでいて、以前より改善されています」といった表現により、現実的でありながら前向きな印象を与えられます。

Q.Z世代にはどんな動画が響く？

A：共感・多様性・リアルさです。

2分以内で要点を伝える
話し言葉・自然な表情を重視
自分と重ねやすい社員を登場させる

Z世代向けコンテンツの特徴： Z世代は「完璧よりもリアル」を好む傾向があります。台本通りの話し方より、多少言葉に詰まっても感情がこもった表現の方が響きます。また、多様性を重視するため、性別、年齢、出身地、価値観などが異なる複数の社員を登場させることで、「自分も受け入れられそう」という安心感を与えられます。

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5.まとめ：貴社だけの「本音」採用動画を制作しませんか？

本記事では、社員インタビューの質問設計から本音を引き出すコツ、視聴者を惹きつける動画構成まで、実践的なポイントを解説しました。

ただし、これらを形にするには専門的なノウハウが欠かせません。特に福島県内の企業様にとって、「地方企業ならではの魅力をどう伝えるか」は大きな課題であり、同時に大きなチャンスでもあります。

【サイドウ】（運営：ワイアードブレインズ｜キーフレームス）は、福島県郡山市を拠点に、地域に根ざした採用動画の制作を多数手がけてきました。一人ひとりに届くメッセージ設計から、撮影・編集・改善提案まで一貫してサポートいたします。

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