求職者の心に響く「インタビュー動画」はどうすれば作れるのでしょうか?
答えは、社員の本音を引き出すこと。
採用動画の成否を決めるのは映像の美しさではなく、社員が語る言葉の中身です。
質問が抽象的だと回答も表面的になり、時間と費用をかけて作っても「よくある会社紹介動画」になってしまいます。
本記事では、実務ですぐに使える社員インタビュー質問を50個、解説付きでお届けします。
なお、「回答例」はあえて掲載していません。
なぜなら、答えを決めてしまうと“本音”が出づらくなるからです。
代わりに、各質問ごとに「どんな答えが引き出せるのか」「どんな印象を与えられるか」という回答の方向性を紹介しています。
これにより、自然体でリアルなインタビューを再現しやすくなります。
社員インタビューの質問を設計する前に考えるべき3つのポイント
① 目的を明確にする
応募者に「共感してほしい」のか、「仕事内容を理解してほしい」のか。目的によって質問内容は大きく変わります。
② 答えやすさを意識する
「なぜこの仕事を選んだのですか?」よりも、「入社の決め手になった言葉は何でしたか?」のように具体的な問いを設定することで、自然な答えが引き出せます。
③ カテゴリーを組み合わせる
「仕事内容」「人間関係」「成長」「応募者へのメッセージ」などを組み合わせると、ストーリー性のある動画になります。
社員インタビューってそもそも何?どんな準備をすればいいの?という方は↓の記事を一読ください!
カテゴリー別・社員インタビュー質問内容50選
1. 仕事・役割系(10問)
日々の業務イメージを明確にし、入社後のギャップを減らす質問群です。
- 現在の仕事内容を一言で表すと?
仕事内容の全体像を端的に伝えることで、応募者が業務イメージを持ちやすくなります。
- この仕事の一番の魅力は何ですか?
応募者に「やってみたい」と思わせる、情緒的な魅力を引き出す質問です。
- どんな時に「やっててよかった」と感じますか?
モチベーションの源泉を語ることで、仕事のやりがいが伝わります。
- 1日の仕事の流れを簡単に教えてください。
日常のリアルを知ることで、応募者は自分が働く姿を具体的に想像できます。
- チームの中でどんな役割を担っていますか?
協働やチーム文化を伝える質問として効果的です。
- この仕事を通じて得られたスキルや経験は?
成長機会を可視化することで、学びのある職場であることを伝えます。
- 業務の中で大変だと感じる瞬間は?
課題を正直に語ることで、信頼感とリアリティが生まれます。
- 入社当初に苦労したことと、どう乗り越えたか?
困難を乗り越えたストーリーは、共感と説得力を高めます。
- 自分が成長したと感じた場面は?
応募者に「ここで成長できる」という期待を抱かせます。
- これから挑戦してみたい仕事はありますか?
未来志向の言葉は、会社の成長意欲を象徴するメッセージになります。
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2. 社風・人間関係系(10問)
「一緒に働く人」は給料と同じくらい重要な判断材料です。
- チームの雰囲気を一言で表すと?
抽象的でも構いません。「穏やか」「にぎやか」など感覚的な言葉が印象を作ります。
- 上司や先輩社員はどんな人が多いですか?
社風を象徴するエピソードを自然に引き出せます。
- 職場の雰囲気を例えるとどんな感じですか?
「部活動のよう」「家族のよう」など比喩が共感を生みます。
- 普段どんな話題で盛り上がりますか?
何気ない会話の内容が人間関係のリアルを伝えます。
- 仕事以外のコミュニケーションはどんな風に取っていますか?
社内の人間関係を「温かい」「ドライ」など、自然体で描写できます。
- 新人でも意見を言いやすい雰囲気はありますか?
心理的安全性を感じさせるポイントです。
- 社内イベントや懇親会の印象は?
強制感がない自然な関わり方を伝えることで安心感を与えます。
- チームメンバーとの信頼関係を感じる瞬間は?
人間関係の良さを感情で表現できる強い質問です。
- 他部署との関わり方はどんな感じですか?
組織全体の連携体制をイメージさせる質問です。
- 一緒に働く仲間をどんな言葉で表現しますか?
短いフレーズがそのままキャッチコピーにも使える内容になります。
3. 入社前後のギャップ系(10問)
「実際に働いてみたらどうだったか」は応募者が最も知りたい情報です。
- 入社前と入社後で印象が変わったことは?
ギャップを語ることで、誠実な会社である印象を与えます。
- 「思っていたよりも〇〇だった」と感じた点は?
率直な意見が共感を呼び、「ここは嘘をつかない会社だ」と伝わります。
- 実際に働いてみて驚いたことは?
意外性を見せることで動画に”フック”を作ります。
- 面接で聞いていた話との違いを感じたことは?
採用時の誠実さを映し出す質問です。
- 入社前の不安はどんなものでしたか?
同じ不安を持つ応募者の共感を引き出します。
- 不安が解消されたきっかけは?
安心感を伝えるストーリーが生まれます。
- 「ここで働いて良かった」と思えた瞬間は?
定着率を高めるメッセージとして効果的です。
- 自分が成長したと感じる場面は?
入社後の変化を映し出し、応募者に希望を与えます。
- もし入社前の自分にアドバイスするなら?
実感のこもったメッセージが動画の印象を強めます。
- あなたにとってこの会社はどんな存在ですか?
感情的な言葉が動画の締めとして最適です。
4. 成長・挑戦系(10問)
若手求職者が重視する「成長機会」を具体的に示す質問群です。
- これまでで一番印象に残っている仕事は?
自社の事業を自然に紹介できる実例が生まれます。
- 挑戦してうまくいかなかった経験はありますか?
失敗を正直に話すことでリアルさが増します。
- それをどう乗り越えましたか?
問題解決力やチームワークの強さを伝える質問です。
- 仕事を通じてどんな成長を感じていますか?
成長実感を語ることで、学べる職場の印象を作ります。
- 先輩や上司から学んだことは?
教育体制や支援文化が自然に伝わります。
- 目標にしている先輩はいますか?
ロールモデルの存在を示すことで安心感を与えます。
- 成功体験で特に嬉しかったことは?
「達成感」を通じて仕事の魅力を伝える定番質問です。
- 社内で「自分が変わった」と感じたエピソードは?
応募者に「この会社で自分も変われる」と思わせます。
- 今後どんなスキルを身につけたいですか?
成長志向の社員が多い会社である印象を与えます。
- この仕事を通して実現したいことは?
会社の理念と個人の夢をつなぐ質問です。
5. 働く環境・サポート系(5問)
「人間関係」「教育」「働きやすさ」への不安を解消する質問です。
- 研修や教育制度で印象に残っていることは?
育成体制を具体的に示せる質問です。
- 困った時に相談できる環境はありますか?
心理的安全性を伝える重要な質問です。
- 上司や同僚との距離感はどうですか?
組織の風通しや人間関係のリアルを表現します。
- 働くうえで「この会社ならでは」と思う制度や取り組みは?
他社との差別化を自然に伝えられます。
- ワークライフバランスはどのように感じていますか?
生活と仕事の両立を具体的に示す安心感ある質問です。
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6. 応募者へのメッセージ系(5問)
動画の締めに最適。応募者の心を動かす一言を引き出します。
- どんな人と一緒に働きたいですか?
理想の人物像を語らせることで、共感する人を引き寄せます。
- 応募を迷っている人に伝えたいことは?
動画を見ている求職者の背中を押す言葉が生まれます。
- この仕事を選んで良かったと思う瞬間は?
誇りや充実感を映し出すポジティブな質問です。
- あなたにとって「仕事」とは?
哲学的な問いが動画に深みを与えます。
- 最後に、この会社の魅力を一言でお願いします。
締めの一言として最も印象に残る部分になります。
質問テンプレートの活用法
- 目的に合わせてカテゴリーを3〜5つ選ぶ
- 回答者ごとに質問の順序を調整してストーリーを作る
「雑談→本題→未来→メッセージ」の流れを意識することで自然な動画になります
7. 採用動画全体での質問活用法
インタビューで引き出した言葉は、他の映像素材と組み合わせることで、より強いメッセージになります。例えば以下のような構成が効果的です。
- 「入社理由」コメント+仕事風景カット
- 「挑戦」エピソード+チームの笑顔
- 「メッセージ」+経営者コメント
このように組み合わせることで、1本の動画の中で”共感・納得・信頼”という3つの要素を自然に伝えることができます。
組み合わせ方について具体的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓
8. よくある質問(FAQ)
Q1.質問は事前に社員に伝えるべき?
A.はい。ただし、全てを伝えず”テーマ”や”概要”だけを伝えると自然な回答が得られます。よくある例なのですが、回答者が回答を丸暗記してしまうと思い出している感が強まってしまい、作られた感を出してしまうこともあります。
Q2.話が短く終わってしまう時は?
A.「それはどうして?」と掘り下げた質問を入れるだけで、会話が広がります。
Q3.撮影時間の目安は?
A.1人あたり30〜1時間が一般的。時間を短く設定すると回答者に心理的なストレスを与えてしまい、逆に撮影が長引くこともあります。なるべく余裕を持ったスケジュールで対応することをお勧めします。
9. まとめ:リアルを引き出す質問設計が”信頼”をつくる
採用動画で大切なのは、映像の美しさではなく「社員が何を語るか」です。
そして社員の言葉を引き出すのは、あなたが用意する質問にかかっています。
適切な質問によって社員のリアルな声を引き出せれば、応募者は「この会社で働く自分」を具体的にイメージできるようになります。その結果、本当に自社にマッチした人材からの応募が増え、入社後のミスマッチも減少します。
今回ご紹介した50の質問を、ぜひ自社の採用動画制作にお役立てください。
質問設計の考え方を基礎から学びたい方は、
👉 社員インタビュー質問例|採用動画で“心に響く”構成と質問づくりの基本 をチェック。目的別の質問設計ポイントを解説しています。
福島県企業の採用サイトで実際に成果を出した事例を知りたい方は、
👉 社員インタビュー採用サイト事例|福島県企業の成功事例に学ぶ“本音”を引き出す質問設計法 をご覧ください。
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